魔 王 ~シューベルトとレーヴェ、そしてゲーテ~ 第3回 ドイツ歌曲への誘い を終えて 7.Jul
- 妻鳥 純子
- 2015年7月7日
- 読了時間: 3分
人目を惹こうと思ったのか。「魔王」などと、主題を掲げてしまっている。今回、畏れ多いのだけれど、上記のように「~シューベルトとレーヴェ、そしてゲーテ~」という大仰な題をつけた。終えた感想からいうと、今まででのなかでは、一番まとまったものをお届けできたのではないかと思う。6月20日(土)の「第3回ドイツ歌曲への誘い」は、無事に終えることが出来た。聴衆者は45名だった。ナヴィゲーターを務めて下さった真鍋和年様、真鍋ひろ子様のご尽力のお蔭だと思う。
シューベルトがゲーテに送った曲16曲の内より 8曲の演奏曲目
1. トゥーレの王 2. 海の静寂 3. 羊飼いの嘆きの歌 4. 野ばら 5. 最初の喪失 6. 恋人のそばに 7. 糸を紡ぐグレートヒェン 8. 魔王
1. Der König in Tuhle ( "Es war ein König in Tuhle " op.5 Nr.5, D 367 2. Meeres Stille ( "Tiefe Stille herrscht im Wasser" op.3 Nr. 2, D216 3. Schäfers Klagelied ("Da droben auf jenem Berge" op.3 Nr.1, D.121 4. Heidenröslein("Sah' ein Knab' ein Röslein stehn" op.3 Nr.3, D257 5. Erster Verlust("Ach, wer bringt die schönen Tage" op.5 Nr.4, D226 6. Nähe des Geliebten("Ich denke dein,wenn mir der Sonne Schimmer op.5.Nr.2, D162
7. Gretchen am Spinnrade("Meine Ruh ist hin"op.2, D118 8. Erlkönig("Wer reitet so spät"op.1, D328
因みにもう一つ魔王 ・ 魔王 ( Erlkönig ) ヨハン・カール・ゴットフリート・レーヴェ
前回の「第2回ドイツ歌曲への誘い」で通作歌曲としてお届けできなかった曲 ・ ガニュメート ( Ganymed ) フーゴー・ヴォルフ
全歌曲の日本語訳を真鍋ひろ子さんに朗読していただき、Erster Verlust (最初の喪失)と Erlkönig(魔王)は、曲に入る前に自身でドイツ語の朗読をした。
5月31日の「クセニアディス和子のブログ」に「18人の名歌手による魔王」(Emi Classic 東芝 Emo 96-1-24)のことを載せて下さった。クセニアディス和子さんは、長年来の友人である。彼女はWien に住んで今年で42年になる。その後、彼女のお教えによりオークションでこのCDを買い、すべて聴き終えた。フランス語、英語、日本語。演奏形態としてオーケストラ版もある。日本語で歌っているのは、恩師の中山悌一先生が木村潤二氏のピアノで演奏している。様々な「魔王」を聴くことができた。ことにメゾ・ソプラノのテレーゼ・シュナーベルのピアノを弾いている、アルトゥール・シュナーベルの凄い表現に耳をそばだて、何度か聴いた。歌手の表現にそれぞれに様々な想いを抱き、又もや18歳のシューベルトがこの「魔王」を完成した偉業に感動を覚えているところである。その後やはりクセニアディス和子さんから、 vorgetragen v. Oskar Werner https://www.youtube.com/watch?v=8Ae3onmKvbw のご推薦を頂いた。 このオスカー・ヴェルナー の朗読は大変素晴らしい。ご興味を抱かれたら、是非お聴きになってほしい!耳が洗われるような気がする、朗読は時間の芸術であることを思い知らされ、ゲーテの凄さを知らされる大変に素晴らしい朗読である !! 7月2日に、西条市総合文化会館に於いて、「第3回ドイツ歌曲への誘い」の反省と、次回の9月19日(土) 女の愛と生涯「第4回ドイツ歌曲への誘い」の打ち合わせをした。 追って次回の会の詳細を書きたいと思う。

(真鍋ひろ子氏)

(妻鳥純子、真鍋和年氏)

(石川友美氏、妻鳥純子)
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